読書録

整理整頓(2023年10月1日)

10月がスタートしましたね。

出来事と雑感

今週は、アジア最大のコーヒーの祭典SCAJ Conference & Exhibitionに行ってきました。

今年は、コーヒーフリークのfrogs卒業生と一緒に。
余談ですが、一緒に行ったのに、時間を共にしたのは、最初の一週とお昼ご飯を食べたくらいで、それ以外は、別々で自由な感じ。こうやって年齢関係なく、気を使わずに、一緒に楽しめるってありがたい関係です。frogs関係者ぽいです。

※常陸frogs(教育プロジェクト)とは
会社を経営する傍ら、2019年に一般社団法人常陸frogsの創設に参画。平日の夜中と休日を社会活動に費やしてきました。家庭の経済格差が子供の体験格差に繋がることを防ぐため、参加する学生の経済的負担はなしで、企業協賛金を募り運営を継続。2019年、学生と一緒にアントレプレナーシップの最前線であるシリコンバレー派遣にメンターとして同行。現在は理事として、主にバックオフィスの業務を担当しております。令和4年度、常陸frogsが茨城県表彰にて【新しいいばらきづくり表彰(団体)】を受賞。

毎年参加して、出展ブースや陳列された商品、来場者を観察すると、
業界の変化を肌感覚で掴め、自分のアンテナの変化も感じます。
新しい出会いや商談ももちろんありがたいのですが、たくさんの知り合いに会える機会なので、気分は同窓会なんですよね。
コスタリカ買付でお世話になった方、仕入先、お客さん、独立前に大変お世話になった先輩方。
いつもゴリゴリバチバチにメンタリングしてくださる方、Qグレーダーで一緒になった方。出展側で頑張っていた友人。
審査員をされていた先輩方。

社内のメンバーの個人的な開業届と会計ソフトの使い方を研修しました。
仕訳やら簿記やら、必要だと思われる最低限の知識を。
考えてみますと、当社では、いろんな働き方、年齢層の方が在籍しています。
本業もサブの活動も、全部全力で楽しむチームであり続けたいものです。

開業・コーチングをメニューにしました。

いままで公表をしてこなかったのですが、昔から独立の相談やキャリアの相談をいただくことが多くありました。
価格やできることを明示した方が、より依頼しやすいというお声をいただき、取り組みを再開させてみます。
まだまだ目標達成の途中にいる僕ですが、ゼロからの経験はしてきたつもりです。
なんとなくでも話を聞いてみたい方は、お申し込みフォームよりご連絡ください。

それと、今週はちょっと重ための相談をいただきました。

どうしようもなく絶望してしまった時、本当にしんどい時に助けられるような人であり続けたいと目標をもっています。
ただ、広義の意味で力がないと、
本当に役に立ちたい人やタイミングで何もできないことを経験しました。
この感情が、自分が生きるエネルギーの大きな部分を占めているのかもしれません。
粛々と努力を続けていきます。

読んだ本など

マッキンゼーをつくった男  マービン・バウワー

マッキンゼーとは、世界的に有名なトップ経営コンサルタント集団の会社です。
マービンは、まだ経営コンサルタントいう職能が認知される前の時代に、マッキンゼーに入社し、現代まで続く礎をつくりあげた人です。
この本は、彼が積み重ねてきた仕事だけでなく、彼と一緒に働いた方からの彼への評価も多く記載され、マービンの人生を追体験できる本です。
いくつか印象に残っている部分を記録しておきます。

マッキンゼーという組織を構想するにあたってマービンが何よりも重視したのが、フォームとしてのアイデンディティ、いわば、ファームとしての人格を明確に確立し、浸透されることだった。(中略)ファームのアイデンティディは、個人のそれと同じで、ファームに直に接した人やファームの噂を聞いたり記事を読んだりした人が受ける印象で決まってしまう。そして印象を左右する要素は二つある。1つはメンバ一人一人が与える印象。もう一つはファームの目標、運営方針、仕事のやり方である。仕事のやり方には、言動や態度から報告書の書き方まで、全て含まれるとマービンは指摘した。

マービンの話ぶりやあっぴろげな態度はとても魅力的だった。マービンは気取った言い回しや婉曲な表現を絶対にしない。ほんとうのことだけを正確に単純明快に話す。ときにそっけないほどにね。それに公正で、けっして私利私欲がない。だから誰もがマービンに敬意を払っていた。

クライアントへのサービス提供に一貫性を保つために、トレーニングと同時に一定のガイドラインを定めた。マービンはこれをルールとは呼ばない。なぜなら金科玉条のごとく守るものではなく、状況に応じて自由裁量の余地があるべきだと考えていたからである。(中略)

マービンは文章作成のトレーニングに多額の予算を割り当てていた。(中略)第二は、戦略的な理由である。あるエグゼクティブは、オフィスの引越しをするときに10年前のマッキンゼーの報告書がでてきたという。そして私にわざわざ電話をくれた。あれはほんとうにいい仕事だった、というためにね、翌週さっそく一緒にランチをし、次の仕事の依頼を受けることができた。

マービンが産業界に与えた素晴らしいインパクトはもちろん、
マービンと一緒に仕事をした人も出世し、各業界で社会にインパクトを残している。
意識的にか無意識にかは定かではありませんが、人を育てることもできたマービンは本物のプロだったのだと思います。
生前に一度お会いしてみたかったものです。
生き方はそれぞれあって正解はないのですが、人として正しいことの、徹底的に守る。
僕も、こういう人であり続けたいなと背筋を正される一冊でした。