先日、とても尊敬している先輩経営者と、直接お話しする機会をいただきました。
こうした、自分より格上の方、年上であり、経験豊富で、尊敬する存在の方に学びをいただくとき、
大切なのはやはり「謙虚さ」「感謝」「学びへの意欲」だとあらためて感じました。
そのうえで、
・事前にしっかり下調べをし、時間を有効に活用しようという意思を見せること
・礼儀・礼節を尽くすこと(紹介してくださった方への配慮も含めて)
これらは、言うまでもなく当たり前の基準です。
そしてここ数年、もう一つ実感しているのが、年齢や創業からの年数によって、評価される軸が変わってくるということです。
便宜上、20代を「創業まもないフェーズ」と捉えるなら
・20代は、志の方向性や大きさ、ユニークさが評価される。
・30代からは、上記に加えて、“実現可能性”や“積み上げてきた実績”が問われる。
若いうちは、「何を目指すか」「どんな視点を持っているか」が新鮮で価値になります。
でも、年齢を重ね、経験年数が増すにつれ、「本当にそれをやれるのか?」「実際にどれだけ前に進めたのか?」という
実行力・継続力のほうが、より評価の軸になっていくのだと思います。
ユニークでおもしろいこと、みんながワクワクすることを語るのは素敵なことです。
ただ語ってばかりで前進していないように見えると、少しずつ信頼や評価は薄れていく。
厳しいですが、それが社会の現実ではないでしょうか。
僕自身、27歳くらいで起業し、あちこちで「志」という名の風呂敷を広げさせていただいてきました。
その結果として、若さと志いう理由だけで、自分より格上の方々が集う環境にも身を置かせていただくこともありました。
某ホテルでの超有名人が集まる式典で、名刺交換の時に全く相手にされなかった記憶が今でも鮮明にあります。
そして今、創業から5年以上が経ち、
「志を持つこと」と同時に、「その実現可能性」や「積み重ね」も見られるステージに来たのだと感じています。
格上の方々に会うたびに、僕はいつも健全な劣等感と悔しさを持ち帰ります。
きっと僕自身、まだまだ高みを目指したい欲求が強いのでしょうね。
実際には、理想の状態にはまだ遠くて、
楽しいけれど悔しい、そんな気持ちを行き来しています。
この経営の旅という道中は、やっぱり楽しい。
けれど僕は、掲げた理想を「理想のまま」で終わらせたくないんですよね。
だからこそ、成果にこだわって、時間を使っていきたい。
そんなふうに思っています。