先日、紹介をいただきU理論の体験セミナーを受講しました。
U理論とは、MIT上級講師のオットー・シャーマー博士が世界の多様なトップリーダー達130名にインタビューし、紡ぎ出された理論のこと。
書籍にすると、その内容は、約600ページにおよび、パッと見ると難解に捉えられます。
僕も、初めてその説明を聞いた時は、頭のギアをあげて気合を入れた記録があります。
詳細は、他の記事に譲るとしまして、セミナーでの気づきをメモしておきます。
あたしたちは、過去の経験によって培われた思考の枠組みによって、目の前の物事を捉えていきます。
思考の枠組みは、人によって異なるので、あるがままに事実を捉えようとしても、そこにその人の解釈が無意識に介入してきます。
それが、物事を決める際の足枷になったりもしていきます。
例えば、
初めて会った人と話しているときに、「ああ、この人はこういう人だなあ」と勝手に評価をすることがあります。
さほど話していないにも関わらず、無意識におこなっている脳の動きだそうです。
今回行ったワークでは、決めかねているお題を一つ選びました。
そして、なぜ決めかねているのか。その原因はどんな自分の考え方なのか。
これを探っていきました。
面白かったのが、ネガティブなシナリオを想像していくこと。
例えば、転職をするか、しないか。というお題の場合。
転職した場合としなかった場合、両方のネガティブシナリオを妄想していきます。
転職したのに、やっぱり会社が合わなかったとか。
転職するチャンスだったのに、現状に満足して、張り合いのない生活になってしまったとか。
そんな感じです。
次に、
仮に、その起こってほしくないネガティブシナリオが実際に起こってしまった場合、
自分は自分をどのように否定するだろうかを考えます。
やっぱり自分って〇〇な人間だ。。。
といった具合です。
僕は、仕事のとある意思決定をお題にあげたのですが、
自分が勝手に自分に張っている、自分は〇〇の人間だからというレッテルを発見することができました。
誤解されがちなのが、
レッテルを貼ってしまうことは、特段悪いことではなく、正常なこと。
大切なのは、そういうレッテルを自覚して、共に歩んでいこうとする意識なのでしょう。
そういえば、
この気づきは、禅にも通じますね。(昔、曹洞宗の坐禅に通ってました)
禅の教えで、莫妄想(まくもうぞう)という言葉があります。
つまり、妄想すること莫れという意味です。
上記のように、よさそうなことも、悪そうなことも、
自分が勝手に他人との比較の中で生み出しているだけであり、それが、自分のくよくよタイムを長くさせているのだなあと。
人事を尽くして天命を待つ。
この意識が、人生を前に進める上で大切なのかもしれないなあと。