経営

週次レビュー(2025年10月19日)#緊急対応#先輩を囲む会#産休前の振り返り面談#frogs集中合宿

気分は、師走突入です。

出来事と雑感

 

緊急対応

「時間あります・・?」
そんな短いメッセージから始まりました。

送ってきたのは、しばらく連絡を取っていなかった知り合い。
文面を見た瞬間、「あ、これはだいぶ重たい話だな」と直感しました。

予定していた打ち合わせをリスケして、会うことに。
実際に顔を見たら、やっぱりかなり弱っている様子でした。

特別なアドバイスをしたわけではなく、ただ3時間ほど対話を重ねました。話しているうちに、少しずつ相手の表情や声に力が戻っていくのがわかって、ほっとしました。

まあ、当初予定していた仕事はすべて崩れました。笑
ただ、自分の意思で「この時間を使おう」と思えたこと。それが自分が大切にしている価値観を体現する選択だったので、幸福度は高いですね。

本当にしんどい時に、たった一人でも「助けて」と言える相手がいる。
それだけで、きっと人は少しだけ前を向けるのだと考えています。
うまく進むことを、心から願うばかりです。

先輩を囲む会

数年以内に大きなチャレンジを控えている先輩を囲む時間がありました。創業当初から、自分にたくさんのチャンスやご縁をくださった方。いただくばかりだった時期を経て、少しずつでも恩返しや貢献ができるようになってきたことに、静かに誇らしさを感じました。

一緒に参加した方も、創業期からお世話になっている大切な方。
久しぶりに近い距離でお話しできて、最近の仕事の相談もさせてもらいました。その中で、先輩からとある勉強会グループへのお誘いも。新しい出会いと学びの機会になりそうですが、今の自分のテーマとの関係も含めて、少し考えてみようと思います。

 

産休前の振り返り面談

来月から産休に入るメンバーと、これまでの仕事を振り返る面談を行いました。
もう5〜6年、一緒に働いてくれているメンバーです。あらためて話してみると、これまでかなり無茶なお願いをしてしまったなと反省することばかり。それでも前向きに取り組んでくれて、本当にありがたかったなと感じました。

一緒に会社を育ててくれる人のライフステージが変わりながら、人として成長していく過程を共にできるのは幸せなことですね。

コンフォートゾーンを出たり、ストレスの多い環境に身を置くときは、短期的には苦しいことの方が多いもの。でも、振り返るとその分だけ気づきや経験の深みが増していて、確実に「遠くまで来た」と感じる瞬間があります。

印象的な出来事や、当時の気持ち、そこから得た学びを棚卸ししていくと、
「こんなに積み重ねてきたんだ」と、じんわりと誇らしくなるんですよね。

仕事の醍醐味なんだと思います。

その環境を大きく、強固なものにできるよう日々精進です。

frogs一泊二日の集中合宿

週末は、frogsのサービス構築集中合宿のため、いわきへ。
1期から応援してくださっている企業の施設をお借りし、2日間にわたって選抜生たちと過ごしました。いろいろと融通をきかせていただき、本当にありがたい限りです。

12月のLEAPDAYに向けて、選抜生たちは自分でゴールと時間の使い方を決めながら過ごします。全体ワークでは「ジョハリの窓」を実施し、選抜生同士が互いに“愛のあるフィードバック”を送り合う場面が印象的でした。

3期以降、僕自身はメンターとして関わる機会を意図的に減らしてきました。今期も同様です。なので、選抜生と話、お互いが理解する時間がかなり少ないのですが、
この2日間を通じて、それぞれのパーソナリティや思考の深さに触れることができました。

部屋の後ろから観察していると、調子の良い人もいれば、焦りや不安でいっぱいの人もいます。中には、体裁の良い言葉を並べて行動から逃げいるように僕からは見える人もいる。

それでも、そうした“もがき”こそが成長につながる過程なのだと思います。

勇気をもって自分に向き合った分だけ、きっと何かのギフトが降りてくるのは間違いない。
この機会を活かし切って、自分の未来のためのチケットを掴んでほしいと願っています。

僕は、経営者としてはまだ若い方かもしれませんが、10代・20代の選抜生たちと比べると、もはやおっさんです(笑)。

「若い感覚は未来そのもの」。
frogsの活動を通じて、「次の時代をつくるのは、まさにこの世代なんだ」と実感します。

僕も、自分の持ち場で全力を尽くそう。そんなエネルギーをもらって帰路につきました。

いよいよ冬にむけての予定が続々入ってきています。
年間で決まった準備物に加えて、新しいお客様からのご要望への提案など。
来週は、frogsの経産省の中間検査も回答を求められるので、
かなり綱渡りの予定ですが、集中力を高く持ってやりきたいたいと思います。

読んだ本など

修証義に学ぶ 智慧と実践5 第5章 行持報恩

いつもお世話になっている坐禅会でいただいたものです。

『修証義(しゅしょうぎ)』の「修」は修行、「証」はさとりを意味します。
つまりこのお経は、「修行とはなにか」「さとりとはなにか」について説かれたものです。

全体は五章三十一節で構成されており、その最後の第五章が「行持報恩(ぎょうじほうおん)」です。行持とは、私たちの日々の行いを指します。
報恩とは、「お釈迦様や歴代のお祖師様方からいただいた恩に報いること」。

つまり「行持報恩」とは、

私たちが日々どのように生き、行動するかそのものが、
仏さまや祖師さまへの恩に報いることになる
という教えなのです。

一般に「恩返し」というと、過去を振り返って何かを返すことを指しますが、
修証義の考え方では、ご恩は過去から未来へと送り続けるもの。
「いまこの瞬間から、次の世代へと恩を送り続ける生き方」こそが、修証義の示す「報恩」です。

言うなれば、「恩返し」ではなく「恩送り」。
その思想には、時代を超えて人と人をつなぐやさしさが感じられますね。

あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか 天祢涼氏

frogsの合宿先においてあった本。
タイトルに惹かれて、隙間時間にパラパラと眺めていました。
著者のことは知らなかったのですが、どうやら少年犯罪を多く取材されている方みたいですね。希望が死んだ夜に (文春文庫)という本が有名みたいなので、続けて読みたくなりました。

以下、本の紹介からの引用です。

罪を償っていれば、許せるか?受け入れられるか?それとも、許せないのか?
揺れ動く心情を丹念に描ききった社会派ミステリー
『希望が死んだ夜に』の著者が挑む新境地

横浜に本社を置くオオクニフーズの相模原支社に勤務する藤沢彩は、
子どもの頃から自分の感情や思考を言葉にするのが苦手だ。
その性格もあり引っ込み思案で人との付き合いも苦手な彩だったが、
仕事のことで思い悩んでいた時に声をかけてきた一年先輩の同僚社員・田中心葉に次第に惹かれていく。
心葉と同期の佐藤千暁とも次第に交流ができ、三人はそれぞれ十年後も二十年後も一緒にいたいと願うようになっていた。
そんなある日、心葉が会社の朝礼で、何の前置きもなく「ぼくは人を殺したことがあります」と発言したことで、絆は揺らぐ。
そして千暁にも、兄が殺された被害者遺族という人に言えなかった過去があった……。