年を重ねると、どうしても変化を嫌う傾向が高まってしまいますよね。
母親と、年を取ることについて話していた時に、この話題にあがりました。
以前の記事で、コーチャビリティについて書いた記事があります。

「コーチャビリティ(coachability)」とは、
他者からの助言やフィードバックに心を開き、ときには耳の痛い言葉すら自分の成長の糧にできる力のことです。
もう少しやさしく言い換えると、
“自分にとって都合の悪いことや図星を突かれるようなことも、素直に受け止めて、自分の行動を振り返り、改善していく力”とも言えます。
コーチャビリティが高い人は、
他者からのアドバイスをスポンジのように吸収し、自分の栄養に変えて、より早いスピードで成長し、高い成果をあげる可能性が高いとされています。
そして、その成果によってさらに自信が生まれ、より一層成長していく。そんな好循環の波に乗っていくことができるのです。
年齢を重ねると、
どうもコーチャビリティの低下が起きやすいと感じています。
要因をまとめると、こんな感じでしょうか。
・成功体験やプライドが積み重なる
→「自分はこれでやってきた」という自負が強くなり、新しい意見やアドバイスを受け入れにくくなる。
・脳の可塑性が落ちる
→脳の可塑性(新しいことを受け入れて順応する力)が若い頃より低下し、変化に抵抗感を覚えやすくなる。
・失敗への恐れが強くなる
→キャリアや立場ができてくると、「今さら失敗したくない」「恥をかきたくない」という防衛本能が働く。
コーチャビティが弱くなりすぎてしまうと、
ネガティブなフィードバックを受けた時に、
感情的になったり、フィードバックを伝えてくれた人に感謝ではなく反撃をしてしまうリスクが高まります。
そうなると、
「あの人にはなにを言っても受けれてもらえないから、もう言わないでおこう」
と周りから思われてしまいます。
この状態は、本人の成長にとっても、チームにとっても大きな損害です。
まるで裸の王様のようですね。
誰だって、フィードバックを受ける時は感情が乱れます。
大事なことは、
その乱れた感情も受け入れた上で、相手に感謝を伝え、
自分の行動や考え方の癖を進化させ続けること。
そんな自分であり続けたいと思っています。
がんばります。