雑感

フィードバックを言語化する中で見えてきたこと

フィードバックを言語化する中で見えてきたこと

ここ数日にわたって、フィードバックについて考え、言語化してきました。
ポジティブフィードバックにも、ギャップフィードバック(ネガティブフィードバック)にも、それぞれ大切なポイントがあります。

たくさんの要素を書き出す中で、やはり「大きな軸」があると整理しやすく、実際の行動に落とし込みやすいと感じています。その中で、去年学んだリフレクション講座でのフレームワーク**がとてもわかりやすく、今も実践に取り入れています。

メタ認知のフレームワーク(4つの視点)

  1. 意見:組織メンバーに対する評価(どんな賞賛/課題があると感じているか)
  2. 経験:その意見の元になっている具体的な事実・経験
  3. 感情:経験に紐づく自分自身の感情
  4. 価値観:その背景にある、自分が大切にしている価値観

例:

  1. 意見:責任をもって業務を進めてほしい。責任感が感じられない。
  2. 経験:資料の締切を過ぎても提出も報告もなかった。こちらから確認したところ「他の業務が忙しくてできなかった」と返答があった。
  3. 感情:残念
  4. 価値観:責任を果たすこと

このように整理することで、自分の中にある「評価の根拠」と「感情」、「大切にしていること」が明確になります。感情に流されず、建設的に対話するための土台づくりになりますよね。

トリプルフィードバックのフレームワーク

  1. 実際の行動:フィードバックの対象となる具体的な行動
  2. その結果:その行動によって生じた結果(影響)
  3. 理想の行動:本来望ましかった、理想的な行動

例:

  1. 実際の行動:資料の締切を過ぎても、提出も報告もなかった。
  2. その結果:会議に間に合わず、会議が延期に。参加者には他部署の人もおり、多くの人のスケジュールに影響を与えてしまった。
  3. 理想の行動:スケジュールを立てて進める。進行が遅れる場合は、早めに上司へ相談し、代替案を検討する。

フィードバックは、感情のままに伝えるものではなく、「事実・感情・価値観」を整理した上で、相手と誠実に対話する行為。自分の中での「気づきの整理(メタ認知)」と、相手に伝える際の「構造的な伝え方(トリプルフィードバック)」、この両輪が大切。
相手の成長を願う姿勢を忘れず、伝える前に一呼吸置いて、自分の心の状態も確認すること。