自分の会社で働く人が幸福感を感じながら仕事をしている状態は、経営者なら誰もが望むことだと思います。人が働くやる気を失ってしまう原因ってどんなことがあるだろうと考える機会がありました。
やる気といったら、ブルームの期待理論が思い出されます。
彼は、経営学と心理学を研究し、1964年に著書「仕事とモチベーション」で研究結果が発表されました。彼のモチベーションに関する理論は、期待理論と呼ばれ、現在でも組織論や人間行動学に影響を及びしたと言われています。
期待理論とは、人のやる気がどのように生じるかという理論のこと。
モチベーション=期待×道具性×誘意性
「がんばればどれだけのことが成し遂げられ(期待)、
それが成し遂げられたらいったいさらになにがもたらされ(道具性)、
もたらされたものそれぞれにどれだけの値打ちがあると予想されるか(誘意性)、
についての知覚、信念や態度という心理的過程がモティベーションを左右している。」引用元『ビクター・H・ブルーム』仕事とモティベーション
僕はこのように解釈しています。
やる気とは、自分がどんだけの努力をすれば、何を得られて、それがどのくらい自分にとって魅力的かどうかに左右される。
まあ、言葉にするとめちゃくちゃ当たり前のことですよね。
例えば、
営業マンが新しい商材を売る場合。
期待:この商材のプレゼンがうまくなれば、契約がとれるはずだ。
道具性:契約をとれば、インセンティブ報酬を獲得できる。
誘意性:インセンティブを得て、ずっといきたかった海外旅行にいきたい。
働くメンバーが物心ともに満たされて働く状態を目指すために色々と構築したい仕組みがあります。
少しずつ進めてはいますが、理想とは程遠い。
いま自分ができることとしては、以下3つですね。
①会社が向かう未来を明示し続ける
(=会社が進化すると、関わる人々にどんな未来が訪れるのかを伝え続ける)
②向かう未来の魅力をすり合わせる
(=働くメンバーにとって、その未来はどう魅力的なのか対話し、共通認識を持つ)
③未来に向かう手段の実現可能性を高め続ける
(=「このまま会社の方針で進めば、本当に達成できる」と信じられる状態をつくる)
未来が見えて、魅力的で、達成可能だと思えると、人は動きたくなる!
周りに助けていただきながら、粛々と自分のやるべきことを進めていきたいと思います。