仕事をしていると、
予想外のトラブルや外部環境の変化に直面することがあると思います。
災害、疫病、景気の不安定さ。
海外の仕入れに依存しているコーヒーの仕事をしていると、最近の世界の状況を注意深く見守る必要性を強く感じます。
また、どんなに真剣に努力をしても、その努力が必ずしも報われるとは限りません。
成功事例を模倣しても、それが成果に結びつくことは少ないかもしれません。
ただ、
どんなに辛い状況でも、自己肯定の気持ちは失ってはいけないと考えています。
「自分がダメなんだ…」と自己否定してしまうこともあるかもしれませんが、そこから立ち直り、必ず前を向くことが大切です。
ただし、それは自己正当化とは全く異なるものです。
自己否定、自己正当化、自己肯定。
確か、マネックス創業者の松本さんが自動車の運転に例えて語っていた記憶があります。
運転中にエンジンを切ってしまうのが自己否定。
車を動かしてはいるけれど、道や標識など周囲の状況を無視して突き進むのが自己正当化。
そして、道筋や周囲の状況を観察しながら進むのが自己肯定。
代表というポジションは、とかく自己正当化しやすい職能だと思います。
または、自己否定を続けてエンジンを切ってしまいそうになることもあるかもしれません。
ただ、たとえエンジンを切ったとしても、もう一度エンジンをかけて車を走らせること。
そんな心構えが必要だと思います。
これは禅を学ぶようになってから気づいたことですが、自分の感情というものは、結局のところ自分自身が選択しているに過ぎないのだと感じます。
坐禅を7年ほど続けていると、自分の感情を外側から観察できるようになりました。
まるで自分の身体から幽体離脱したかのような感覚です。
どんな道のりでも、その途中の景色を楽しみながら、朗らかに前に進んでいきたいものですね。