読書録

休養学 片野秀樹

いまいち体がすぐれない状況が続いていたときに、目に止まって読んでみました。

現在の日本人が抱える疲労の実態把握から、疲労の正体。
疲労し続けることでおきてしまうリスク、それを解決するための新しい休息の仕方。

正直、既知のことも多かったですが、改めて、自分をいかにいい状態に維持し続けるか。あるいは、ご機嫌でいれるかを整理できました。

いくつかメモを残しておきます。

疲労をとりまく現状
20~30代女性が疲れている割合が一番多い。(9割)。共働きになり、仕事と家事育児が負担になっているのだろう。
疲労感はマスキングできてしまう。マスキングとは上から覆い隠すこと。仕事のやりがい、報酬、責任感「ここをがんばれば希望が待っている!」みたいな感じで、がんばってしまう。単発使用ではなく、複数使用をすることで、ずっとマスキングし続けて、根本の疲労が取り除かれない。その結果、バーンアウトしてしまう。

疲労はストレスから生み出される。
疲労を生み出すストレッサーは5つに分けられる。
物理(暑い寒いうるさい)、化学(悪臭、薬物、公害)、心理(不安、緊張、悲しみ)、生物(ウイルスや細菌)、社会(人間関係、お金の問題)。

おすすめの休息の仕方
交感神経(戦闘モード)と副交感神経(休息モード)のバランスを保つのが理想的な状態。
活動→疲労→休息→活力のサイクルを回していく。休息しても100%充電になっていないので、活力タイムを作る。

良い活力の要素。
自分で決めた負荷であること。ストレスの主因とは無関係のこと。自分の成長に繋がること。楽しむ余裕があること。

7つの休養タイプ(これらを上手に組み合わせて、自分のコーピングリストを作っておくことがおすすめ)
生理:休息、運動、栄養
心理:親交、娯楽、造形想像
社会:転換(=周りの環境を変えること)、部屋掃除、旅行、服を変えるなど

自分のご機嫌リスト
静かなところで、読書をしてブログにまとめる。
資格勉強学び。考えを書き出して整理したり、内省をする。
映画をみる、音楽を聴きにいく、カラオケ、美味しい食事を食べる、サウナ、登山、

最近は、相手のことを観察し手帳にメモしているばっかりで、
自分がストレスに感じるもの、自分の感性が潤うものに対してのメモが減っていた気がします。素晴らしい経営者は、全員揃って、自分の心身の状態をよく知っています。まるでアスリートみたいですね。自分の心と体に丁寧にむきあうこと。
自分をいつでもご機嫌な状態にしておくために、生活をリデザインしていこうと思います。