お知らせ

5月はホンジュラス産のコーヒー

このブログは、個人の備忘録用なので、特段お披露目せずに続けてきました。

最近、会社のことを調べると、
こちらのURLが検索にひっかかるようになってきたので、
会社のお知らせも発信していこうと思います。

5月限定のコーヒー豆

当店では、毎月シングルオリジン(ブレンドしていないコーヒー)をご提供しています。

5月は、中米ホンジュラス産のお豆です。

日本人には、あまり馴染みがない国の一つかもしれませんね。

国土面積は約11万2千平方キロメートルで、日本の約3分の1。
人口は1064万 (2023年)です。
国土のほとんどが山地で平地は約20%しかありません。

コーヒーの生産量は、384,361トン/年。
60kgの袋だと、約6,406,017袋。
世界第6位の生産量です。(2023年)
※https://www.globalnote.jp/post-1014.htmlより引用

このデータは意外に思われた方がいらっしゃるかもしれませんね。

貴重な外貨を稼ぐ手段としてコーヒーは重要視されていて、
国のコーヒー生産についてはIHCAFE(イカフェ:Instituto Hondureño del Cafe)という、政府系の機関が監督しています。

コーヒーの生産は、この農産物の多様な恩恵を受ける 10 万世帯以上の生活様式です。
ホンジュラスで生産されるコーヒーの大部分は、国内の298の自治体のうち210、18の県のうち15の山岳地帯で生産されており、100万人以上の雇用を生み出し、農業GDPの約38%を生み出している。※IHCAFE公式サイトより引用

2004年には、COE(Cup of Excellence)参加していて、国をあげて、高品質の生産に着手しています。

今回当店が紹介するのは、エル・ロブラル農園。

ホンジュラスは、コマヤグア県南部に位置する農園です。
2010年ごろからスペシャルティーコーヒーの生産へシフトし、
2012年にはCup of Excellenceを初めて受賞。2009年まで1Ha だった農地も、
この10年で10Haまで拡張し、現在はロブラル農園とロブレ農園の隣接する2区画で生産をしているそうです。

品種はカトゥアイ。精製はフリーウォッシュトのコーヒー豆を、浅煎りと中深煎りでご用意しています。

どちらの焙煎度合いもそれぞれに特徴がありますが、
フローラルとチェリーやアップルを思わせる綺麗な酸味が特徴のとても上品で透明感のあるコーヒー豆です。

盛り上がりが見える一方で、まだまだ国として改善しなければならない課題が山積している国でもあります。

中南米の最貧国の1つと言われ、国民の約48.3%が国の貧困ライン以下で生活しているそうです。
子どもたちの貧困はさらに深刻で、国の貧困ラインを下回る割合は74%です。
食料不足、栄養不良により、5歳未満の子どもの2割以上は年齢に比べ発育が遅れています。

在米ホンジュラス人(約100万人)からの本国送金が多く、2021年の送金額は約70億ドル(GDPの約26%に相当)
※外務省より引用 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/honduras/data.html。

家族を支えるために、海外に出稼ぎにいく方が多いのでしょうね。

コーヒー関連ですと、
農家さんたちの80%ほどがコマーシャルグレードのコーヒーを栽培していて、
十分な経済的恩恵を受けることができていません。

・自然災害の多さ
・標高の高さから市場へのアクセスの欠如。
・生産への知識の欠如

これらによって、スペシャルティ規格のコーヒーを栽培し商品化できるリソースをもてないところがあるのも現状。

スペシャルティ規格を育てあげ、
世界市場にアクセスし、価格決定権を強く持てるによって、経済的に豊かになれる事例もたくさん増えているそうなので、
もっともっとホンジュラスのコーヒー産業が盛り上がることを期待したいですね。