現在勉強させていただいている、社会起業塾のプログラムの一環で、電通さんの本社にいってきました。
さすが、広告業界の巨人会社。
47階だての本社ビルに登り、景色を見渡すと、まるで自分が天空人になったような気分になりました。
高いところがあまり得意でないので、少し怖かったですが。
その日は、伝えるコツ研修、実践編。
自分達のプレゼンに対して電通の講師の方々から直接フィードバックをいただきました。
気づきの棚卸しをメモしておきます。
▪️何かを伝える時に考える順番
伝える力とは、受け手の行動を促す力のこと。
まずは、自分達が解決したい課題を決める。
例えば、団体の寄付金が少ないな。会社のメンバーが少なくて大変だ。など。
そして次に、解決したい課題を決めたら、伝えることで、何を達成したいのか、目的を定める。
聞く人は誰で、どのようなことを認知、理解、納得してもらえばいいのか。を考える。
伝える順番は気にせずに、必要そうな情報を書き出す。
聞き手の聞きたいことを想像しながら、伝える順番やデザインを整える。
完成したら、これで最初の目的が達成できそうか改善する。
この時、他者からのフィードバックが有効
営業プレゼンも講演もセミナーも、考え方がかなり近いですね。
▪️個人・組織として、伝える力を磨くために続けること
自分をみつめ、伝える素材を集める。
自分達は、何を成そうとしているのか。強みはなにか。日頃から考え磨き続けることが大切。
- フレームワーク(王道と言われる考え方や伝え方の順番)を使えるようになる。
- 言葉の引き出し(相手の文脈にあわせて表現し直す力)を多くするために、素敵な言葉に触れ続ける。
- よいデザインに触れ続けて、真似る。
伝えることを繰り返すことで、伝えたい素材と伝達力は磨かれる。
なぜなら、他者からのフィードバックをきっかけに、独りよがりに気がつけるから。
そして、伝えることは場数で慣れる。恥ずかしがらず、100点じゃなくてもバッターボックスに立ちづつけること。
▪️団体の人格化
情報爆発の時代、受け手は情報の多さに対応しきれなくなっている。
そして、スマートフォンによって、情報が個人最適化されている時代。
基本的に、人は、自分に興味がない。
商品やサービスは、コモディティ化して、技術や味では差がつきづらくなっている。
そんな時、人はなんとなくの感情で商品やサービスを選ぶ。
お客様から選んでもらうためには、
自分たちの強み(独自価値)を生活者や世の中の視点から再解釈・再定義して
企業や団体をひとりの人間として、その「人柄」をとらえておくこと。
そして、ひとつの人格でコミュニケーションを一貫し続けること、それがすなわちブランディングといいもの。
例えば、
トヨタ自動車は、自動車製造業 → モビリティカンパニー
パナソニックは、家電メーカー → くらしアップデート業
スノーピークは、キャンプ用品販売業 → 人間性の回復業
いまの自分には、使える素材の解像度が特に足りていないので、この機会にしっかり見つめてみたいと思います。
伝えることは、奥が深いですね。
素晴らしい機会をいただき、感謝です。
引き続きがんばります。