雑感

理性と感情の目標

今週に上半期の目標設定をメンバーと行います。

いちばん有名と言っても過言ではないフレームワークは「SMART」でしょうか。

以下の頭文字をとった考え方ですね。

・Specific(具体的)
・Measurable(測定可能)
・Achievable(達成可能)
・Relevant(関連性)
・Time-bound(期限付き)

非常に理性的で、管理・評価に適したフレームワークですよね。

ただ、実はもう一つ、目標には大切な要素があると思っています。

僕が大切にしているのは、
その目標を思い浮かべたときに、

・トキメキを感じる
・思わずにやけてしまう
・細胞が喜んでる気がする

そんな感情に根ざした右脳的な感覚です。

これがないと、僕は体が動かない。
目標が“自分ごと”にならないんです。

実はこれ、科学的にも理にかなっています。

こうした感情や身体感覚に基づくアプローチは、コーチング理論や心理学の中で昔から言われていますね。

例えば、自己決定理論(Deci & Ryan, 1985)

人は「やりたいからやる」という内発的動機づけが最も強力なエネルギーになるとされています。
外発的な報酬や評価だけでは、長続きしないのです。

スポーツ心理学のイメージトレーニング

一流のアスリートは、成功したときの感情や身体感覚を五感で再現して脳に刷り込むことで、
実際のパフォーマンスを引き出します。
これはまさに、目標の未来をリアルに体験する技術です。

目標の裏に、心が震えるような未来の情景があること。
にやけてしまうほど楽しみな未来。
それを思い描いたとき、体が自然と動き出すような感覚。

そういう感情の燃料があるとき、
数字も、タスクも、PDCAも、全部“自分ごと”になって回り出す。

もし、今立てている目標が「しっかりしているのに、なぜか気持ちが動かない」と感じたら。
それは、“心の中でにやけられる要素”が足りていないのかもしれません。

数字の裏に、
感情があるか?
にやけられるか?
自分の細胞が「それ、やりたい!」って言ってるか?

そんな視点で目標を見つめ直すこと。
それが、自分を信じて、前に進み続ける力になるのかもしれません。