昨日は、コーチャビリティが高い人について書きました。
振り返ると、
他者からのフィードバックやアドバイスを、まるでスポンジのように吸収し、自分の栄養に変えていけるということ。
そうした人は、成長のスピードが速く、結果的に高い成果をあげやすい傾向にあります。
その成果がさらに自信を生み、次のチャレンジに向かうエネルギーにもつながる。
そんな好循環の波に乗ることができる。
では反対に、コーチャビリティが低くなってしまうとき、私たちの中では何が起こっているのか考えてみました。
その鍵は、「成長意欲」と「忌避感情」のバランスにありそうです。
あらためて言葉を定義しておきます。
•成長意欲:自分を成長させたいという気持ちの強さ
•忌避感情:耳の痛いことを言われたとき、思わず逃げたくなるような感情
コーチャビリティが高い状態というのは、「成長意欲 > 忌避感情」のときです。
短期的にはつらくても、「これはきっと自分を成長させてくれる」と信じて向き合おうとする姿勢です。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とは、よく言い当てたものですね。
一方で、
「成長意欲 < 忌避感情」になってしまうと、耳の痛い言葉を受け入れず、短期的な楽さを選んでしまいます。
その結果、自分で自分の成長のチャンスを遠ざけてしまうことになります。
まあ、フィードバックを受けたときにストレスを感じることは自然なこと。
特に自分の調子が良くないときに言われた際には、うるせえわって。感情の揺れも大きくなりがちです。
感情そのものをコントロールするのは難しい。
でも、そのあとの行動や意思の選択は、自分の意志で選べると思います。
まずは、自分の傾向を知っておくこと。
例えば、フィードバックを受けたときに、こんな反応をしていないでしょうか?
•防御的になって言い訳をする
•カッとなって反発する
•他責にする
•ごまかして笑ってやり過ごす
•卑屈になって沈み込む
どれも人間らしい反応ですよね。
でも、だからこそ「そういう反応をしやすい自分」を知っておくことで、一呼吸置いより良い反を選ぶことができます。
感情は変えられなくても、行動は変えられる。
フィードバックをくれた相手に感謝を伝え、自分の未来に責任を持って一歩踏み出していく。
そんな姿勢を持ち続けたいものですね。