とある保護者案件で色々あり、感じたことをメモがわり言葉にしておきます。
花は水をやり過ぎると、根を張らないんだなあと、ラボのお花を意識するようになった学びました。
農家さんにも聞いたことがありますが、
野菜や花を育てるには、手を入れれば入れるほど良いというわけでなく、
むしろ手を入れ過ぎて、自力で伸びる力を削いでしまう場合があるそうです。
例えば、
春から夏にかけて毎日水やりをすると、生き生きしてるようでも、根が伸びなくて栄養分を吸収する力がなくなってしまう。
植え替えようと、引っこ抜いてみると、十分の水を与えた花と、
水やりを制限されて育った花は、びっくりするくらい根の張りが違うと。
たまには、
水が足らなくて、萎れることがあるくらいにしていると、植物は地中で、必死になって水を求めて根を張り巡らせる。
春先に鉢植えの植物を植え替える時には、鉢いっぱいに広がった根を切り詰めてやると、
花は栄養分を吸収するために、必死になって根を張ろうとする。
それによって今まで以上の若い根が広がる。
剪定も似ていると。
伸び過ぎた枝を切ってやると、さあ大変だと木は芽をあちらこちらから出して、青々とした葉を茂らす。根切りしたり、剪定して、木に、「生命を脅かす」ような状況を作ってやる。
たしかに、コーヒーの木とかそうですね。
親と子供。先輩と後輩の関係。
優しい大人(先輩)は出来る限り下の世代や後輩に嫌な事をさせないで、
苦労させないで、伸び伸び褒めちぎって育てようとするが、果たしてそれが本質的な教育なのか。
十分に面倒を見られて育ちすぎると、伸び伸び育っても、根の広がっていない見せかけの元気よい花と同じで、
なんでもない時は生き生きしている。
ですが、
大人になると親の手を離れて、自分で乗り越えないと行けない場面に必ず遭遇する。
窮地になると、自分の頭で考えて判断を迫られる瞬間がおとづれる。
学生を通して、いろいろな保護者と対話をさせていただくことや、
いろいろな規模感の社長さんとお話をさせていただくことが多いですが、
やったことのない事、途方に暮れる事、やりたくなさそうな事など、
心配させて、困った状態を意識的に作り、自分で乗り越えるようにさせないと、
生き抜ける力は身につかないのだろうなあ。
身についたとしてもとてもとてもゆっくりなスピード。
必要に応じてストラグル(もがく)経験は、
子供や後輩の人間的成長にとって、とても大切なんだろうなと。
可愛い子には旅をさせろ。
獅子は我が子を千尋の谷に落とす
格言には真実が詰まっているような気がしてなりませんね。
それぞれが
どんなコミュニケーション哲学を選ぶかに寄ると思うのですが、
強さと優しさは共存しうると思うのですよね。