経営

いまの環境は、あたりまえではないこと

この季節になりますと、24才の時に奈良県の大峯山で修行をしたことを思い出します。
白装束を着て、夜中から朝方にかけて山頂を目指します。
標高は1719m、頂きには、「山の正倉院」と呼ばれる立派な大峰山寺があり、そこで祈祷をします。
この山は、修験道の根本道場として1300年以上の歴史を刻み、
今なお多くの修験者が歴史を崇め、自己を見つめ直すために入山しています。
 

そういえば、お店を始めて約6年が経過しました。
当時と比べると、コーヒーを製造できる量が増え、お客さんにご迷惑をかけることが減りましたし、一緒に働くメンバーの環境も良くなりました。
もちろん、まだまだ改善点がたくさんあるのですが。。がんばります(汗)
ふと昔を振り返ると、こうやってお仕事をさせていただける環境は、当たり前ではないことを痛感します。
小さな改善が何層にも重なり合って、いまの環境が出来上がっている。

「人間は忘れる生き物である」とは、どこかで耳にした言葉ですが、
僕たちはついつい、いまの環境が当たり前だと勘違いし、昔からの進化を忘れがちなのかもしれませんね。
たまには、珈琲でも飲みながら、昔に思いを馳せる時間があってもいいのかもしれませんね。
1300年にはとうてい敵いませんが、少なくとも100年くらいの歴史の層が完成するように、
毎日のお仕事を、丁寧に積み重ねていきたいと思います。