体調を崩してしまった一週間でした。
出来事と雑感
体調
週が明けて、目が覚めると体調がすこぶる悪く、月曜日は早退。
その後も、だるさが抜けず、メンバーに代打をお願いしました。
9月の疲れが出たのかもしれませんね。
とはいえ、遅らせられない仕事もあったので、
なんとかそこだけは終わらせました。
私たちにはカフェのお客様もいらっしゃいます。
コーヒー豆を納品できなければ、
メニューの一つを削らざるを得ないこともある。
店舗やパートナーを含め、
「いつでも変わらず素晴らしい商品とサービスを届けられるか」。
これは常に意識しているテーマです。
会社としての安定感って、本当に大切ですよね。
創業時から、
「自分がいなくても業務が回る仕組みをつくる」ことを目指してきましたが、
まだまだ道半ばです。
安定感を出すためには、
やはりチームが必要で、
仕組みを整え、ブレのない品質とサービスを担保し続けること。
その積み重ねが、
お客様にも、仲間にも安心を届けることにつながるのだと思います。
脳のMP
体調を崩したことをきっかけに、改めて自分の仕事の仕方を見直しました。
そこで気がついたのが、
自分の「脳みその体力」も考慮して仕事の設計をした方がいいなということです。
ドラクエでいう”MP”みたいなものですね。
「脳みその体力」が満タンに近い時は、
判断力を必要とする仕事や不得意な仕事にも、集中して取り組めています。
逆に、
脳みそが瀕死に近い状態で、同じ仕事に取り組もうとする場合は、
集中力が続かず、ダラダラ時間ばかりかけて仕事をしてしまうことが多くありました。
結果終わらず、業務がスタックし始めるという。。
……このパターン、何度も経験しました。
振り返ってみると、
これは、創業した頃に染みついた仕事の感覚が原因でした。
創業し立ての頃は、
仕事をしていて「夜中の2時だ。寝なきゃ!」みたいなことが多々ありました。
ほんと誇張してなくて、MPゲージが常に満タンみたいな現象でした。
でも悪いことに、その感覚が染み付いてしまっているので、
いまでも、夜の時間をあてにしている自分がいるんですよね。
学生時代に運動部だった人が、
大人になって昔の感覚で体を動かしてしまって怪我をして、
頭の感覚と体の感覚に乖離があることに気がつくみたいな感覚に近いでしょうか。
30代になって、創業の時よりも、あきらかに思考体力みたいなものが落ちています。
体調が悪いとなおさらです。
2割の仕事で8割の成果がでるとはパレートの法則があります。
重要だとリスト化した中でも、めんどうだと感じる仕事は、
いま自分が成果をだしたい業務の範囲になっていることが多いです。
いまの生活リズムでは、
朝の時間と焙煎が終わってからの時間が一番MPが高く、集中できます。
そこの時間に、やりやすい仕事ではなく、
重要の中でも、めんどうだと感じる仕事から真っ先に手をつけることを始めてみたいと思います。
意識だけでは変わらないので、手帳に早速ブロックしてすぐに思い出せるようにしました。
来週から早速実験して最適化していきます。
実験レビューの法則
会社のメンバーから業務の改善提案をいただけることはとても嬉しいことです。」
仕事をしていると、ふとした瞬間にこう感じることがあります。
• 「これ、改善した方がいいよな」
• 「こうすれば、もっと楽に同じクオリティで仕事ができるのに」
• 「情報をまとめておけば、次はもっとスムーズにできそうだな」
自分では気づかなくても、他のメンバーが気づいてくれることがあります。
そして逆もまた然り。
メンバーそれぞれが大切にしているポイントや、
普段から意識している成功体験が違うからこそ、
“気づくポイントの多様性”が生まれます。
僕はこの多様性こそが、
チームの進化を早める力だと思っています。
ただ、正直に言うと
「改善する」って、めんどくさいことなんですよね。
ましてや気づいても、
それをチームに提案して、実際にやってみようと声を上げるのは、
さらにエネルギーがいること。
だからこそ、
改善点を見つけて共有してくれること自体が、とてもありがたい。
そしてそれは、確実にお客様の満足につながっていきます。
ちょっとでも改善点が見つかったら、まずやってみること。
そして、必ず実験期間を決めて振り返るタイミングも決めておくこと。
この2つを守って、改善が絶えない職場にしていきたいと思います。
気がつき、実験し、振り返る。
ひとまず、「実験レビューの法則」とでもネーミングしておこうかな。笑
書いていて気がつきましたが、とてもデザイン思考的な考え方ですね。
来週は、冬にむけた仕込みをまとめる時間になりそうです。
気温が下がってきたので、体調に気をつけてがんばります!
読んだ本など
ひとはなぜ「認められたい」のか 承認不安を生きる知恵 山竹 伸二さん
先週、アドラーを読み返して、関連本でレコメンドされた本です。
認められたいという承認欲求について、哲学や精神学てきに切り込んだ本でした。
「承認欲求」という言葉には、なにかネガティブな印象を持っている人が多い気がしています。
強弱はあれど、だれしもその欲求を持ちながら生きていくのではないでしょうか。
だれだった認められたり、褒められたら嬉しいですよね。年齢関係なく。
ただ、
生きる目的が「承認を得ること」になってしまうと、
その承認が得られない瞬間に、不安や自己否定に陥りやすくなります。
だからこそ、
「自分で自分を愛してあげること」が大切だと思うんです。
頭で理解するのではなく、
体でそれを感じられている状態。
その感覚を掴めたとき、
人はもっと自然に、もっと楽に生きられるのではないでしょうか。
いくつか参考になった箇所をメモしておきます。
承認にはいくつかの種類がある。
・承認を「何が認められるのか?」という観点から二種類
-存在の承認=人の存在そのものを認めるような承認
-行為の承認=人の行為を認めるような承認
・「誰に認められるのか?」という観点から三種類に分類しています。
-新和的承認=身近な人による承認
-集団的承認=ある集団の中での承認
-一般的承認=社会全体の中での承認
承認不安の根底には「社会的な比較」と「評価の基準の外部化」があると述べる。
人は本来、自己の価値を内面から見出すべきであるが、現代社会では他者の評価がすぐに目に入り、それが自己評価の基準になってしまう。
特にSNSでは、他人の成功や華やかな生活が頻繁に目に入るため、「自分は十分に認められていないのではないか」という感覚に陥りやすい