雑感

学生と生成AI

自己PRの文章にAI使用の痕跡を発見。

千葉県にある和洋女子大学に出願された約300人の学生からの自己PR文に、
明らかに生成AIを使ったであろう文章が目立ったとニュースになっていました。

文科省は、2024年の61万人の受験生のうち、
一般入試(学力検査重視)ではなく、
小論文や面接を重視する、推薦入試やAO入試を活用する学生が半数を超えたと発表していました。

就職活動でも、生成AIの使用は急速に増加しています。

マイナビが2025年4月に調査した結果、
2026年卒の学生の66、6%が就活でAIを使用したことがあると回答。
昨年は14.4%から、4倍ちかい増加率ですね。
特にエントリーシートの作成や推敲に利用しているとのことです。

このままいけば、近い将来、
小学生も当たり前に生成AIを使って暮らすようになるでしょうね。
実際、僕の近所の小学校では、canvaの導入がされているそうです。

ノーコードのデザインツールなので、だれでもテンプレートを使って綺麗な資料やスライドをつくる環境が整えられつつあります。

しかし、「なぜ美しく感じるのか」というデザインの原理原則に目を向ける機会は減っていくでしょうし、
もし自分の手を動かす経験をしていなければ、AIがなくなったら何もアウトプットできない人が増えてしまうかもしれません。

生成AI活用のユーザーはますます増え、使用のスタート年齢も早まっていくでしょう。
この流れは、もはや止まらないでしょうね。

歴史を振り返ってみても、新しいテクノロジーは常に「人間の能力を奪うのでは」と懸念されてきました。

・ソクラテスはかつて、文字を書くことが記憶力の低下につながると心配していたそうです。
・電卓もかつては、私たちの計算能力を奪うと懸念されていたそうです。
・衛星利用測位システム(GPS)ナビゲーションのために、私たちはスマートフォンなしでは目的地にたどりつけないとの指摘もある。

ですが、
これまで人類は計算能力やナビゲーションスキルで怠けているとしても、
これまで思考を外部に委託しながら他の用途に脳を活用してきたようです。

人間がやらなくていいよくなる脳の使い方。
逆に、人間にしかできない脳の使い方。

どのような時代になっていくのか、まだ自分の中でおぼろげな仮説しかありません。

いまできることは、

・アーリーアダプターとして、いろんなAIサービスを触ってみること
・自分なりに考えて、周りと議論をしていくこと
・自分の言葉を紡ぐ訓練を続けていくこと(ブログの頻度をあげました)

AIを使ってブログを書かない理由約10年ぶりに毎日ブログを書くことを再開しました。 沖縄と愛知で暮らしていた時には、毎日更新が当たり前だったあの感覚を、今また呼び戻し...

AIがますます身近になっていく時代の中で、人間にしかできないことはなんなのか。
会社の中長期の経営方針にもつながっていきますので、
次の時代の流れをつかめるように、アンテナを高く引き続き努力していきたいと思います。