最新の編集記録:2026年3月22日

 

 

 

 

 

【サマリー】

一杯のコーヒーから、誰もが安心できる居場所をつくる挑戦。

茨城県日立市を拠点に、株式会社ただいまを経営。学生時代の原体験や、国内外の福祉・教育現場でのフィールドワークを通じて、「機会の不平等の解消」をライフワークに据えてきた。ビジネスの力で社会課題の解決に向き合い、地域の人々がいつでも頼れる居場所をつくることを志して起業。現在は、コーヒーを通じた店舗プロデュースにとどまらず、坐禅や内省、人の成長支援に関する学びも活かしながら、上場企業の人材育成から教育・福祉分野への参画まで、人の挑戦と回復を支える多様な活動を展開している。

1. 経歴

【原体験:カフェの持つ力と多様性への気づき】

茨城県日立市出身。立命館大学国際関係学部では、コーヒーを切り口に国際開発や国際金融、機会格差の構造に関心を深めた。

卒業論文は2本執筆し、

・1本は貨幣資本と経済循環の構造

・もう1本は「経験経済学から読み解く20〇〇年のカフェの姿」

をテーマに、カフェの体験価値や社会的役割を考察した。

また、大学時代にはオーストラリアでタイ人・中国人とのシェアハウス生活も経験し、多様な価値観や文化の違いに触れた。

【現場での実感と創業】

卒業後は、喫茶店文化の根づく愛知県の会社で2年間修行し、コーヒー、接客、店舗運営、空間づくりを実践的に学んだ。その後、茨城県のビジネスコンペティションでの優秀賞受賞を機にUターンし、エンジェル投資とクラウドファンディングを得て株式会社ただいまを創業した。

創業後、事業を営むかたわら、足立区で困難を抱える家庭に寄り添う見守りの現場、福岡のストリートチルドレンの現場、児童養護施設、沖縄の離島、海外のコーヒー生産地などに継続して足を運んできた。

 

そうした経験を通じて、人が挑戦できるかどうかは本人の努力だけでなく、育った環境や、必要なときに使えるお金、失敗しても戻れる場所の有無に大きく左右されることへの実感と解像度がより強まった。

その中で、機会の不平等を少しでも解消したいという思いとともに、株式会社ただいまのミッション

「ただいまをつくる、お手伝い。」は、単なる理念ではなく、自身の事業の核としてより強く定まっていった。

【現在】

現在は、生産者の努力が適正に評価されるコーヒー流通を目指す焙煎所「ただいまコーヒー」と、地域の玄関口としてコミュニティの循環を生み出すコーヒースタンド「GENKAN」を運営している。

株式会社ただいまは、単なる飲食・物販事業ではなく、経済学者・宇沢弘文氏が提唱する「社会的共通資本」の考え方をふまえ、人が安心して生き、挑戦し、関係性を育むための土台を地域に育てていく事業だと捉えている。

 

また、機会の不平等の解消に向けた手段として、教育と福祉の領域にも継続的に関わっており、一般社団法人茨城フロッグス理事、社会福祉法人日照養徳園監事として活動している。

 

さらに、21世紀学び研究所でのリフレクション研究を通して、内省や対話、人の成長支援に関する学びを土台に、社会人・学生のメンタリング、開業支援、チームづくり、人材育成に取り組んでいる。45人規模の坐禅会も主催し、内省や心の扱い方を広めている。加えて、成人発達理論や認知行動科学の知見をもとに、「ただいま」という概念を探究し、人が安心を取り戻し、回復し、再び歩み出していくプロセスを独自に研究している。

2. 実績

事業・店舗支援

・約45件のさまざまな業態における店舗立ち上げ・運営支援

・コーヒーマシン導入、抽出レシピ設計、焙煎豆提案、オペレーション構築、接客研修、スタッフ育成、物販提案、ブランド設計の壁打ちまで一貫して伴走

・世界のコーヒー生産者の努力が適正に評価される流通を広げながら、地域に安心や余白を生み出す事業を展開

研修・教育

・研修・セミナー累計参加者4,500人超(2025年時点)

・上場企業、自治体、教育機関を含む多様な現場で登壇・研修を実施

・テーマは、コーヒー、倫理的調達、言語化、内省、キャリア教育、チームビルディングなど

・一般社団法人茨城フロッグス理事として、若者の挑戦機会づくりに継続的に関与

・2019年、学生とともにシリコンバレー派遣プログラムにメンターとして同行

コーヒー分野

・2019年 焙煎日本大会 全国入賞

・2021年 東ティモールコーヒーフェスティバル 国際審査員

・コーヒー生産地5カ国を訪問(インドネシア、ミャンマー、タイ、東ティモール、コスタリカ)

内省・場づくり

・45人規模の坐禅会を主催

・内省や心の扱い方を、企業研修や教育現場にも応用

・「ただいま」という概念、安心のレベル、回復のプロセスを独自に研究

公的・社会的役割

・2026年 社会福祉法人日照養徳園 監事(同法人で最年少就任)

・2021年 茨城県高等学校採用試験 民間面接官

・2020年 茨城県ビジネスコンペティション 審査員

その他

・ETIC.社会起業塾イニシアティブ 株式会社花王枠で全国より選抜

・グロービス経営学校 水戸特設キャンパス1期生

・全国誌『ソトコト』6ページ特集掲載

3. 思想

【仕事のミッション】

どんな環境に生まれても、誰もが帰れる場所と頼れる人を持ち、安心の中で自分の人生を歩める社会をつくること。

【実践】

支援や福祉を前面に出すのではなく、一杯のコーヒーを飲む時間や何気ない会話の中に安心を織り込む。人が少し呼吸を整え、また明日も頑張ろうと思えるような日常の小さな回復こそが、大きな挑戦を支える土台になると考えている。

【未来】

日本国内における居場所と安心の提供を深めると同時に、中長期的にはオンライン学習を用いたコーヒー生産者の教育機会の創出や、マイクロファイナンスを用いた金融へのアクセス格差の解消にも寄与していく方針を持っている。コーヒーを通じて、世界中の人が自分の人生を選びやすくなる社会をつくることを描いている。

株式会社ただいまの各種情報

オンラインショップ:https://tadaima-coffee-online-store.com/
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個人の各種情報

Facebook: https://www.facebook.com/takanori.wada
Twitter: https://twitter.com/takanori_wada54