弊社の6期目がスタートして約1週間が経過しました。
去年から期ごとの経営計画書をメンバーに配布することを始めています。
今年も準備をしていまして、来週には全メンバーに配布します。
この計画書は、簡単にいうと6期の会社の目標と方針です。
具体的な目次は以下です。
- ただいまを創業しようと決めた動機
- ただいまの指針
- ただいまが貢献していく領域
- ただいまの独自性
- 他組織との役割の違い
- セオリーオブチェンジ
- 行動のものさし(全員が守るべく指針)
- リーダーの行動のものさし
- 2030年までに達成したいこと
- ただいま6期を考えるための素材(外部環境)
- ただいま6期を考えるための素材(競合環境)
- ただいま6期のテーマと重点目標
- 2026年3月末日までに達成したい全社目標
- 経営目標の実施スケジュール
- ただいまに届きうる「サプライズギフト」妄想
- 事業部ごとの重点目標
- ただいまのコミュニケーションポリシー
配布した理由は、この3点です。
・ネガティブな情報が多いこの一年だからこそ、自分たちの仕事の意義を再確認すること
・メンバー同士の対話の土台になること
・6期の目標を達成するためにメンバーの気づきの総量を最大化すること
◾️仕事の意義
“ただいま”という言葉に込めた価値を、現実に即した構造として定義し、自分たちが本当に貢献すべき領域を精査したくなりました。
理念だけでは社会は変わりません。
だからこそ、
去年から実際に、子ども支援・若者支援・生活困窮者支援・地域福祉の現場に足を運び、支援が必要とされる“現実”に触れてきました。
そこで気づいたのは、制度の外にいる人たちが多く存在していること。株式会社としての役割。そして、彼らにとって“日常に溶け込んだ、見えない支え”こそが希望になるということでした。これらをセオリーオブチェンジのフレームワークをつかって、
よりわかりやすく、毎日の仕事と未来の姿のつながりを見えやすくすることを狙います。
◾️対話の土台
組織って、対話の繰り返しで進化していく
・迷ったときに、ちょっと開いてみる
・大人として、自分の目標や方針、会社への関わり方を考えるヒントにする
・気づいたことや感じたことを書き込んでみる
・仲間と「どう思う?」と話すきっかけにしてみる
“Meaningful dialogue today creates a better tomorrow.”
「今日の意味ある対話が、よりよい明日をつくる」
◾️メンバーの気づきの総量を最大化
心理学の用語でカラーバス効果という言葉があります。
これは、、特定の何かに意識を向けると、自然とその関連情報が目にとどまりやすくなる現象のこと。
例えば自分が妊婦になった時に、妊婦や育児、子供に対する情報が目に入りやすくなるといった状況が挙げられます。
「カラーバス」とは「色を浴びる」という意味で、脳が意識した情報を優先的に処理することで起こります。
会社が達成したい目標のために、メンバーに期待することをお伝えすることで、
全メンバーにカラーバス効果が働き、全体の気づきの総量があがると考えています。
例えば、今年のこの店舗では、在庫管理や発注の制度を高めたいというテーマとより具体的な目標があるとします。
お店にたっているメンバーに在庫管理に関するフラグがたち、日常生活や日々の仕事のなかでも、「あ、これは在庫管理に使えるな」「これは過剰在庫かもしれないな」と、完璧に言語化ができなくても、小さな気づきが生まれる可能性が高まるのではないでしょうか。
この経営計画書は、もしかしたら「綺麗事」に聞こえるかもしれません。
あるいは、「主観的すぎる」「朝令暮改すぎる」「読みにくい」と思う人もいるかもしれません。でも、それでも書こうと思ったのは、会社を、もっとあたたかく、強く、楽しくしていきたいという気持ちが心からあるからです。
この計画書は、僕一人が完璧にまとめた“正解の答え”ではありません。
むしろ、「全メンバーみんなで考えていけるように」「毎年、進化させていけるように」つくった、“土台”です。
今年は特に、世の中が荒れていたり、先が見えにくかったりするからこそ、
我々の仕事が持つ“意味”を、自分たちの言葉で見つめ直していきたいと願っています。
そんなことを思いながら書いていたら、28ページにもなってしまい、「さすがに書きすぎたかな・・」とに思いましたが、
まず配布してみてどういう一年になるのかを試してみたいと思います。