とある学校の100周年を記念したオリジナルブレンドコーヒーをつくるプロジェクトがスタートしました。
メインで味作りを進めてくれるのは高校生です。
普段コーヒーを飲む習慣がない高校生に、
まずお伝えしたのが、ブレンドを作る際に大切な「味の引き出し」を持つことの重要性でした。
ブレンドをつくるといっても、まず自分が作りたい味を想像できていなければ、なにも始まりません。
例えば
・どんな香りのするコーヒーなのか
・軽めの口当たりのコーヒーなのか。それともしっかりしたコーヒーか。
・どんな時に飲んで欲しいコーヒーなのか。
こんな風に、頭の中で、理想の一杯を思い描くこと力が求められます。
この「理想の味を」を描く力は、
どれだけ普段から味覚と嗅覚に敏感で、自分の経験という棚の中に、匂いや味覚に関する感覚が保存されているかが大切。
100個の味覚嗅覚の引き出しをもてている人と、30個しかない人では、当然アウトプットの数と質に違いが現れます。
「30分で読めて、一生使える本」として有名な、ジェームス・W・ヤング著「アイディアのつくりかた」には、こんな言葉が書かれています。
・アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
・新しい組み合わせを作りだす才能は、事物の関連性をみつけだす才能によって高められる。
まさに、新しいブレンドのコンセプトも、既存の味や香りの組み合わせでしありません。
だからこそこのプロジェクトでは、まず自分の味覚・香りの感覚を言語化するところから始めてみようと思います。
おいしい、苦いだけじゃなく、チョコみたい、落ち着く味、色だと茶色っぽいなど、、
そんなふうに、学生の中にある、味の言葉を感じていただくことが、ブレンドづくりの第一歩になるかと考えています。
どんなブレンドが生まれるのか、楽しみですね。