今年も、1週間ほど夏季休業をいただきます

株式会社ただいまでは、創業した頃から、夏に1週間ほどまとまったお休みをいただいています。

店舗ビジネスで、これくらい長く休むのは珍しいみたいです。

せっかくのお休みなので、メンバーにはできるだけ仕事から意識して離れて、家族と過ごしたり、出かけたり、ゆったりしてほしいなと。

1週間ほどお休みをいただくので、
お客様に感謝を伝えるために、休業前には毎年、両店舗で感謝祭を開催しています。

今年は8月1日から4日まで。

お客様からお土産をいただけたり、「よいお休みをね〜」と声をかけていただいたり。

本当にありがたいです。

準備も販売も、年々スマートになってきました。

毎年開催する中で、
「ここはもっとこうしよう」「この準備はいらなかったな」「次はこうすれば早い」と改善してきたことが、少しずつ積み上がっています。

一回一回は小さな改善でも、数年積み重なると大きいですね。

店舗経営って、結局こういうことなんだろうなと思います。

感謝祭前後

  • 月曜日は常陸大宮へ。茨城県教職員組合那珂大子支部さんからのご依頼で、41名の教員の方向けにセミナーをさせていただきました。
  • 水曜日は、茨城県教職員組合県北支部の先生方へセミナー。
  • メンバーと、この数か月を振り返る会食面談。
  • 最後は、焙煎のマンツーマンレッスン。

最近は「ただいま専用コーヒーの教科書」をつくりながら、自分の中にある知識や経験を体系化しています。

人に教えるということは、本当に自分の勉強になりますね。

分かっているつもりでも、「なぜそうなるの?」と説明しようとすると、曖昧なところが見えてくる。

教えるために学び直して、言葉にして、また現場で確かめる。

この循環は、これからも大切にしたいです。

2年ぶりの1人合宿

小田原で、これまでとこれからを考える少し早めの夏季休業をいただいています。

今年の旅先は、神奈川県小田原。

日立から車で3時間ほど。二宮金次郎について、もう少し深く知りたくて、今回の旅先を小田原にしました。

観光を詰め込むというより、ふらふらしながら、ホテルにこもって考える。

2泊3日。2年ぶりの1人合宿です。

調べたら、ホテルから箱根も車で15分ほどだったので、日帰り温泉にも行きました。

向かったのは「天山」。

山の中にある、とても素晴らしい温泉でした。

日曜日の夜だったのですが、入場するまで30分ほど。

歴史を感じる、素晴らしいお湯処でした。

旅先での恒例

旅先では、

  • 老舗の食事所
  • 純喫茶
  • バー

時間を見つけて、これらに行くようにしています。

純喫茶とバーは単純に好きという理由なのですが、長く続いているお店には、何かしら素晴らしい部分があると思うからですね。

ですが、今回、1日目に訪れた、とある老舗のお店。

残念ながら、かなり残念でした。うむ。接客も、味わいも。

僕自身が接客業をしているからというのもありますが、どうしても見てしまうんですよね。

チームの連携。立ち居振る舞い。お客様への目配り。カウンター越しの空気。

久しぶりに、料理を7割くらい残してお店を出ました。
口コミもいい。空間も素敵。

だからこそ、余計に残念でした。

お店側にとっては、数ある接客のうちの一回かもしれません。

でも、お客様にとっては、その一回がすべて。一時が万事。
一期一会。気を抜いてはいけないなと思いました。

そして、スタッフの接客を見ながら、「これは、この人だけの問題ではないだろうな」とも感じました。

役割分担。教育。チームの連携。オペレーション。マネジメント。

現場に起きていることは、経営側の問題が表面化しているだけなのかもしれない。旅先でも結局、お店を見ると経営のことを考えてしまいます。反面教師にさせてもらいながら、お店を後にしました。

改めて口コミを見てみたら、最高評価も多いけど、最低評価も多い。

それも、星1つだけの口コミではなく、かなり具体的なコメント共に書いてありました。
そして、共通した話題ばかり。いまはGoogleの口コミは一番信用に値すると思います。
最高評価と最低評価が両方書かれているお店というのは、リスクが高い可能性があるのかもしれませんね。

考えてみれば、本当によいお店というのは、安定してよい食事とサービスができています。
プロフェッショナル感とでもいうのでしょうかね。そこで働くメンバーの士気が総じて高いからでしょうね。

これも一つ学びになりました。

二宮金次郎と報徳思想

今回、小田原に来た一番の目的は、二宮金次郎について、あらためて学ぶことでした。

本では何冊か読んでいたので、どんなことをした人物なのか、報徳思想についても、それなりに理解しているつもりでした。

でも、実際に生まれた土地へ行ってみるとやっぱり違いますね。

街の中に二宮という名前が残っている。「報徳」という言葉をあちこちで目にする。小学校でも学ばれている。博物館では、案内してくださった女性が、本当に熱心に説明してくださいました。

その姿を見ながら、

「ああ、この土地にとって本当に英雄なんだな」と感じました。

これは、本を読んでいるだけでは分からなかったことです。

二宮尊徳の報徳思想を表す言葉として、至誠・勤労・分度・推譲があります。

  • 誠実に向き合うこと。
  • よく考え、よく働くこと。
  • 自分たちの置かれた状況を知り、身の丈に合った基準を持つこと。
  • そして、そこで生まれた余力を、未来や周囲のために回していくこと。

200年近く前の考え方ですが、会社経営をしている今だからこそ、かなり響きます。

売上をつくる。利益を残す。身の丈を知る。余力をつくる。

その余力を、人や地域、次の挑戦へ投資する。

「会社は、何のために利益を残すのか」というところまで考えさせられます。

もちろん会社は、黒字でなければ続きません。でも、利益を残すこと自体が目的ではない。残った余力を使って、また誰かの役に立つことを増やしていく。

そして何より印象に残ったのは、亡くなって長い時間が経っても、街の人たちの誇りとして残り、今も愛されていること。

これはほんとにすごいことだなあと。

僕も恐れ多いながら、応援される組織をつくりたい。と思っています。

  • 「あの会社には続いてほしい」
  • 「あの会社があることで、この街がちょっと良くなっている」
  • 「あの会社、なんか応援したいよね」

そんなふうに思ってもらえる会社。

売上や利益をちゃんとつくることは大前提。

そのうえで、どう仕事をして、どう人と関わり、何を残していくのか。

この気持ちが自分にはやはりあるのだなあと、考えを強くする時間になりました。

ホテルにこもって考えたこと。

ホテルにこもって、7期の経営計画書を広げています。

4月から7月までの振り返り。今期のこと。5年後、10年後。もう少し先の未来について。

そんなことを考えていたら、「経営って、すごくシンプルなのかもしれない」と思いました。

  • まず、登りたい山を決める。
  • そして、山頂で見たい景色と、そこで味わいたい感情を想像する。
    そこまで解像度を上げて、自分の頭に染み込ませる。
  • 次に、登り方を決める。どの道を通るのか。何を積み上げるのか。どれくらいのペースで進むのか。
  • そして実際に登り始めたら、計画通りに進んでいるのかを確認し続ける。現在地を見る。違っていたら修正する。また登る。

数年しか経営していませんが、結局このくらいシンプルなのかなと思いました。

30年後でも。10年後でも。5年後でも。今期でも。今月でも。今週でも。

基本的な考え方は同じです。

  • どこへ行きたいのか。
  • そのために、どんな行動をするのか。
  • その結果、どんな数字を追いかけるのか。
  • そして、実際にその結果になったのか。ならなかったとすれば、なぜなのか。
  • それをレビューして、また次の行動を決める。

1年後に振り返るだけでは遅い。
1か月。1週間。必要なら毎日。小さく確認しながら、山を登っていく。

株式会社ただいまも、まだまだですが、少しずつその形に近づいてきました。

7期の経営計画書で、長期の方向性と今期の目標を決める。

毎週、先行指標と結果指標を見る。

次は、月次の損益計画と実績をもっときちんと比較できるようにする。

経営計画書を、「つくって満足する冊子」ではなく、毎週、毎月開く地図にしていきたいと思っています。

4月から7月。

店舗を運営して。コーヒーを焙煎して。企業や学校で研修をして。週に4回くらい研修をした週もありました。初めての展示会もやって、予定していなかった出来事にもいろいろ対応しました。

数字としても、少しずつ成果が見えるようになってきています。

ただ、こうして一人で離れて振り返ってみると、「頑張ったよな」という気持ち以上に出てくるのが、ありがたいよなあというお礼に近い感覚なんですよね。

自分一人でできたことなんて、本当に少ない。お客様が来てくださる。店を守ってくれる人がいる。取引先の皆さんが仕事を任せてくださる。

地域の方々が一緒に企画をつくってくださる。困ったときには誰かが助けてくれる。

そうやって支えてもらいながら、少しずつ会社が前に進んでいます。

だからこそ、もっともっとよい会社にしていきたい。

もっと働く。もっと予定を詰める。ということではなく、登る山を間違えず、みんなでちゃんと前に進める会社にする。そのための仕組みをつくること。余力を生み出すこと。そして、その余力をまた未来に渡していくこと。

それが、これからの僕の仕事なんだろうと思います。

二宮尊徳が説いた「分度」と「推譲」にも、どこか重なります。まず、自分たちの足元をちゃんと整える。しっかり働いて、利益を残す。余力をつくる。そして、それを自分たちだけで使い切らず、人や地域や未来へ回していく。

まだまだできていないことばかりですが、そんな会社になれたらいいですね。あと少し休み期間があるので、普段はできない時間の使い方をしたいと思います。